ボディートークコラム

永遠の現在に生きる

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どんな夢が花開くのでしょう?
今年どんな夢を膨らませていらっしゃいますか?

今年は、 ボディートークが誕生して40年になろうかと言う年でもあります。 ボディートーク Babyも全国で次から次へと誕生し、おめでたが重なる、 喜びのHappy  New  Year!です。

歩いてきた道を振り返ってみると

新年を迎えると、ちょっと改めて自分の生き方を見つめてみようという気持ちになりますね。 私も70年からの人生を振り返ると、 若い頃には自分では懸命に生きていたはずだったのに、今になると分かっていないことばかりだったのだなぁと、 その頃の姿が微笑ましくなります。

そんな私を、黙って嫌味も言わず、 あたたかい想いで見守り、 育てて下さっ た方々に、≪本当にありがとうございました≫と、 深い感謝の気持ちが涌いてきます。その方達から教えていただいた想いを、今度は次の若い人達に少しで も伝えていきたいと願っているのですが…。

● 素晴らしい人との出会い

それにしても、私は本当に素晴らしい人生の先輩方や恩師達に恵まれていました。今日はその中のお一人、 故川村英男先生のお話をしたいと思います。
先生は、 名古屋大学の名誉教授を経て、 新設の福岡大学体育学部の名誉教授 として就任されました。

もう、なん年も前のことです。 以前にも会報に書いたことがありますが、 体育嫌いの私が4年間体育学部で意欲を持ち、 学び続けられたのは、この川村先生と進藤先生の出会いがあったからこそです。

川村先生は、 ≪人は何故運動をするのか? 人は何故生きるのか? 生きるとはどういうことな のか? ≫などを学ぶ、体育原理という教科を、 進藤先生は≪人の動きを科学科していく≫運動生理学という教科を担当されていました。(私は進藤ゼミでし た)

その時代は、まだ運動処法の分野は無く、 進藤先生はそれを全国レベルで創っていくプロジェクトの第一人者でした。 4人のゼミ生は、共に夢を持ちなが ら、それを創り上げていったのです。

永遠の現在に生きる

私は中学の頃から、学校の教育だけでなく広瀬淡窓の咸宜園の流れを汲む、佐野塾(佐野至先生指導)というところで、 ≪生きる姿勢≫を学ばせていただいていました。 ですから、余計に川村先生に魅かれていったのかもしれ ません。先生の授業を毎時間、心をときめかせながら、一番前の席で聞いていました。

永遠の現在に生きるとは

私達は「永遠の現在に生きています」現在、今、 というのは、この一瞬だけです。一瞬ごとに刻々と過去になっていきます。
また、一瞬先のこと、即ち未来のことは、誰にも、何にも分かりません。 ≪生きるということは、この一瞬、現在を生きることなのです≫
だからこそ、《この今、この現在の一秒、一秒を大切に生きていくこと が必要なのです≫

その頃の私は、大学は自分の期待していたものとは随分異なっていて、「私 は、もっともっと学びたくて大学へ来たのに…」とがっかりすることが多かっ たのです。でも川村先生のこの言葉を聞いた瞬間、 まるで雷光に打たれたかのような感動が全身をかけめぐり、涙が次から次から出てきて止まりませんでし た。

「そうだ! 今の今を輝かせていけるよう努力しよう! 今を、この一秒一秒を 大切に生きていこう!」 グズグズと燻っていた心の中のわだかまりが、 どこか へ吹っ飛んでいってしまいました。

その日から、私の生き方は大きく変わっていきました。 そして大学卒業後、 短大で教鞭を取っていた時も、 現在、ボディートークの各セミナーやプライベー
ト・レッスンをさせていただいている時も、≪このセミナーやレッスンが、 た とえ最後になってもいいように! 悔いのないようベストを尽くそう≫と、 ごく当たり前に、自然にそう思えているのも、 いつも心に≪永遠の現在に生きる≫ という先生の言葉が響いているからだと思います。

喜びの今をひとつでも多く

とは言え、人生はいつもいい時ばかりではありませんね。 そんな時こそ、ボ ディートークの出番です。ボディートークは“この今をできるだけ輝かせて生きていくための生きる知恵” ですから。一日は矢のように加速化して進んでいきますが、 今年も多くの≪よかったね、 嬉しいね。 の喜びの今≫の思い出ができるといいですね。

白い雪をみつめながら

明先生のお母様がいらっしゃった、ホームへ伺った時の事。
ドアを開けると、サロンいっぱいに元気のいいおじいちゃんの、 ♪雪やこんこ~あられやこんこ~♪の歌声が聞こえてきました。
100才になられたお母様のやわらかい、あたたかい手に触れさせていただきながら、窓の外に舞う白い雪を、明先生と見つめながら ≪嬉しい喜びの今≫を過ごさせていただきました。

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