ボディートークコラム

不思議な鈴の音

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あけましておめでとうございます。 と言っても、もう2月も半ばですね。新しい今年どはんな夢を膨らませていらっ しゃいますか?

子どもの頃は「♪もういくつねると~ お正月~♪」と、指折り数えていたお正 月。暮れになると、村中が普段と異なって急に慌しくなり、寒さの中にもピー ンとした心地良い緊張感がみなぎって、お正月がやって来ると、ワクワクしていたものです。

真っ白に張り替えられた障子から差し込む新年の朝の光の中で目を覚ますと、台所からコトコトコト音がして、お雑煮の匂いが漂ってくる。貧しかったけれど家族の暖かさにたっぷりと包まれた、よき時代だったなぁと懐かしくなります。 そんなお正月の思い出の一つに、こんなエ ピソードがあります。

桜のお花のお菓子は宝石のよう!

私が4才か5才の頃の話です。 お雑煮、 数の子、 黒豆、オモチとお腹いっぱいになり、お年玉ももらって大満足。しばらく横になっていました。すると叔母がお抹茶を立て始め、「ハイ、どうぞ召し上が れ!」とお茶菓子を懐紙にのせてくれたのです。 「これ、本当にお菓子なの?」と聞きなおしたいほどに、美しい桜の花の形のお菓子です。 嬉しくてしばらく食卓の上に置いて、 ウットリと眺めていました。

ところが片づけを始めた叔母が、 食卓を拭くついでにヒョイとそのお菓子を自分の口の中に入れ、 食べてしまったのです。予期せぬ出来事に、私は思わず「ワーッ!」と泣き出しました。 驚いたのは叔母です。 「どうしたの?食べ るんだったの?」と尋ねられても、悲しくて涙が次から次へとこぼれるばかりでした。

大切なものを感じる時間

今となっては叔母と笑いながらの思い出話ですが、幼い子どもの心の中にあ る大切なものは、忙しく生きている大人の感覚では見過ごしがちになってしまうものなのかもしれません。

大人になると、 その忙しさに追われ、自分の心の中にある大切なものも見失っていることがあることに気づかされます。 それでもボディートークを知ってからは、一人ほぐし・二人ほぐし・ボディー メッセージ・鈴占いなど、 自分の内を感じたり、 自分の内を知れることが出来、自分の生き方の軌道調整を、その時その時に、出来るようになったのは有難いことです。

体が楽になると心が穏やかになり、客観的に自分を見つめ、 自分にとって大切 なものが何かが見えてくるような気がします。

消えていく鈴の音

ところで皆さんは、いろんな事に悩み、 どうしていいか分からなくなった時、 どうされていますか? 私はそんな時、 誰もいない場所で一人静かに《鈴占い》 をすることがあります。

そして、まず今の自分の生命の在り方を知ることから 始めようとします。 ボディートークに出合って間もなかった頃、首のヘルニア の好転反応で苦しみ、呼吸困難、失神などの症状なども現れていきました。 “私の生命はどうなっていくの? 大丈夫なの?どうすればいいの?”と悩んでいる時、ふと鈴占いをしてみようと思いついたのです。

50 個の鈴がつけられた長いリボンを肩からさげ、トントン、トントンと右足、左足とジャンプを繰り返しながら鈴を鳴らしてみました。 この時、不思議な事が起こったのです。 最初は鳴っていた鈴が、 飛ぶ度に音が消えていって、 全く音がしなくなっていったのです。

「エーッ! そんなはずはない」と更に思 い切って強くジャンプをしたのですが、それでもやはり音は鳴らなかったのです。

外から見れば何度も連続ジャンプが出来ているのですから、しっかりエネル ギーのあるように見えるのですが、 《生命はまさに0地点に立っている》であ ることを、鈴は私に教えてくれたのでした。

“そうなんだ、 今は0地点に立っ ているのだから、じっとただひたすら焦らず待ち続けることなのだ” と思い、 その好転反応を受け入れ回復を待ったのです。 もちろん一年半経って、私はすっかり元気になりました。

鈴おとが、教えてくれた生命の弾み

これとはまた反対に、去年12月の鈴占いでは、 松葉杖で歩くのもやっとの 足で、飛べるかな?と思い、飛んでみました。ところがビックリ。 音は柔らかく豊かで、喜びの音を響かせてくれました。 キラキラ光っているようにも聞こえたのです。

外からは思うように動かない不自由な足なのですが、 《生命は弾 んでいるよ、 輝いているよ》と鈴音が教えてくれたのです。 目を閉じて聞いていると、まさか足の悪い人が飛んでいるようには決して思えない鈴の音だった のです。

外に現れているものと内にあるものがこんなにも異なっていることもあることを、自分の体で体験できたことは、とてもラッキーでした。

それにしても、増田先生は 《内なる生命の声を知る》 「よくぞこのような方法を発見されたものだ」と、その感性に感銘するばかりです。 先生が生み出されたボディートークのブログラムの内容は計り知れないほど、 深く、ひとつひとつ掘り下げていけば、 泉のように生命の知恵が湧いてきます。 今年は、私がボディートークに出合って約30年の年になりますが、 ボディートークの道は私の前に果てしなく続いています。

病気だった明先生もずいぶんお元気になられ、 先生が一粒ずつ心を込めて蒔かれたボデ ィートークの種が、 芽を吹き、 花をつけ、 実を実らせ、 しっかり根を張ってい っています。自分の生命を大切にし、他の生命とともに喜びながら生きていける知恵としてのボディートークが、 今年も全国のあちこちで花を咲かせていこ うとしています。 嬉しいですね。

皆様にとって、 この一年がどうぞ良き年であられますように!!

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