ある時、親子のボディートーク教室で「カメさんは、雷が鳴ったり、地震が起き たりした時、どうしてる?」と尋ねると、あっという間に部屋の隅に四つん這いで 這って行って、手や足、首や仙骨を縮め、丸まった姿勢で震え始め、全身を使って答えを私にくれました。
私はそこで「そうよね。カメさんはそうやって自分の生命を守ってるね。エライねぇ。人間も怖いとそうするよね。でもね、そのままの姿勢でずっといると、体が苦しくなってくるでしょ?ご飯も食べられないし、うんこやおしっこも上手くできなくなるし…。そんな時に、首やしっぽをあったかい手であたためながら 『怖いね』とか『怖かったねぇ。でも大丈夫だよ』って体 に言ってあげると、体と心があったかくなって、怖い気持ちが消えて元気が戻って 来るんだよ」と言いました。
怖い時に首をすくめ、しっぽを巻いている部分を、また怒っている時に腹を立て ている胃のところをあたため、心をあたためる、そんな体を通して心をほぐす方法を、子ども達が幼い頃から生活の中で自然に身に付けていけるには、どんな工夫をした らいいかな?と、私の夢は膨らんでいきます。次回号には、人間関係法のパフォーマンス「電気ショック」の楽しみ方をご紹介 させていただこうかなと思っています。
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