⦁ 一 日頑張ったごほうびに
♪ ゆりかごの歌を カナリヤが歌うよ
ね~んねこ ね~んねこ ね~んねこよ~
スヤスヤと大好きなお母さんの胸に抱かれ眠る赤ちゃんの寝顔。 いつ見ても
いいものですね。 人生の三分の一、 もしくは四分のーは眠りの時間。≪寝てしまえばどこにいても同じ≫という考えもありますが、 この時間を一 日 一生懸命頑張った自分へのご褒美の時間としてプレゼントするという発想はいかがでしょう?
おフロにゆっくりと入った後は、 お母さんの胸の中のような、たっぷりと安らぎのある≪特性ゆりかご≫をあなたの為に準備してあげるのです。
● お気に入りのものに囲まれていますか?
ある月例会で明先生が、 「 皆さんはお気に入りのものに囲まれて眠っていら
っしゃいますか?」と尋ねられたことがありました。
あなたはいかがですか?
≪お気に入りのものばかりに囲まれている≫と誰だって嬉しいですね。 嬉しいと息はあたたかくなり、 満足感でフーッと深く降りた息になります。
すると頭も心も体もリラックスして心地良い眠りにつけます。 反対にイヤなことや緊張が続くと人の息は冷たく体は固くなっていきます。 そういう状態だと、 眠ってはいるものの充分に疲れが取れず、 頭も心も何だかスッキリしません。 もちろん毎晩、大好きな人に体ほぐしをしてもらえばいいのですが、 そうできないのが現実です。
ですからそんな時、 ちょっと気持ちを切り替えて、 積極的に自分の囲りをお気に入りの空間、 時間、 お気に入りのものばかりにしていくのです。 それが≪あなたの為の特性ゆりかご≫というわけです。
● 昔の人はマメだった
考えてみると昔は、扇風機も冷房も暖房も無かったので、≪心地よく暮らす 工夫≫をすることにマメだったかも知れません。夏になると、風は入るけれど 虫が入らぬようにカヤをつり、寝ゴザを敷いて涼をとっていました。寝ゴザの イ草の匂い、虫や風鈴の音・・・カヤに入ると何とも言えない自分が包まれた安心感があり、採ってきたホタルをカヤの中に放すと、ホタルの光が飛び交い、それを見ながらいつの間にか眠ってしまう。今思うと、何と風情のある贅沢な生き方だったなぁと懐かしくなります。
● お気に入りのゆりかごづくりは楽しいよ
もちろん私は、お気に入りのものばかりに囲まれて毎晩「あ~幸せ」と、ご機嫌 でフカフカのお布団にくるまっていますが、ただ残念なことは今は都会の 真ん中に住んでいて、四季折々の風や花の香りが漂ってくるような環境ではありません。それでせめて自然の匂いを部屋にと、観葉植物や花を置くことにし ています。
そうしないと息苦しくなってしまうからです。ホテルや病院でも、 あっという間に自分が心地良く眠れるようにアレンジしていくので、明先生も驚きです。だって≪お気に入りゆりかごづくり≫ってとても楽しいんですよ。
ホテルでは
・ベッドを移動して位置を変える
・机の上の案内パンフレットなどは、全て机の中に入れてしまう
.壁の額には自分の大判のハンカチぺスカーフをかける
・空間使いが合わない時は、椅子やテーブル、荷物を重ねて間切りにして簡易 ついたてを作り、それに自分の服やスカーフをかける。
・カーテンレールにハンガーにかけた自分の服をかける
(幸い私の服や持ち物は、ほとんどふんわりムードのもので色も淡く花柄なので、部屋のアレンジにはもってこいなのです)
.滞在が長くなる時はお花を買って飾る
入院の時は
・ふわふわの特性タオル(バスタオルも)を何枚も用意する・三つ折、四つ 折、にして高さを変えながら、肘、膝、足首の下に置く。そ うして眠ると、まるで体が空に浮いたように楽になります。
・首にも、着物襟のようにしてタオルを巻く
•手のひらに小さな赤ちゃん用のフワフワのぬいぐるみをふんわり持つ。そういうものに触れると、手のひらの筋肉が緩み、頭・心・体がよりリラッ クスでき、眠りやすくなります。
新幹線や車の中では—
・乗車したらすぐにクツを脱ぎ、ほかほかソックスに履き替える
・持っている荷物を肘下に置くと、横隔膜がリラックスして息が緩む
・大判スカーフや上着で膝や大腿部をあたためる。そこがあたためられると、足への血流が促進される。
≪お気に入りのゆりかごづくり≫の共通のポイントは、全身が羊水に包まれているようなイメージで、お気に入りにセッティングしていくことです。このお話しが少しでも、お役に立てば嬉しいですが…。このようにしていく私ですが、ひとつだけ笑い話しのようなエピソードがあります。
● 生命を再生し、元気にしてくれる大切な眠りの時間
十年ほど前に、明先生の希望でフランスのお城に泊ったことがありました。 部屋に続く長い廊下も壁も窓も、どこを見渡しても金銀がちりばめられ、まばゆいばかりの、まさに貴族の館。通された部屋も同じようにゴージャスな調度品が並べられ、よくぞこんなところで眠れるものだと感心するほどのきらびや かさ、どこも手の入れようがありません。キャンセルすることもできず、我慢 してその日は宿泊したものの、「もう頼まれても二度と行きたくないね」とニ 人で苦笑いしたものです。
小鳥や動物たちが自分の巣づくりに励むように、やっぱり自分に適した心地よい巣づくり、ゆりかごづくりは、自分の手で、自分の感性でやるのが一番だと、その時つくづく思いました。赤ちゃんの為には≪心地よいゆりかご≫は探しても、大人になって≪自分の為のゆりかごづくり≫を忘れている人は多いかもしれません。
生命を再生し、元気にしてくれる大切な眠りの時間。どうぞ、あなた自身の 生命を、あたたかくやさしく包む≪特性ゆりかご≫に乗せて、今夜も素直な夢の世界へ運んであげて下さいね。
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